歯科の治療は通常思われている以上に微細で繊細なことをやっています。
歯を残すための根管治療はただでさえ難しく、高い技術が求められる治療です。
と同時にとても価値の高い治療であります。
（しかし日本の保険制度では、極めて低い評価なのです。この為か粗末な根管治療が多いのも現実です。）
当院では、主にマイクロスコープは難治性の根管治療に使っています。
専門的内容になりますが、外科的歯内治療（根管治療の外科手術）において、 歯根端切除術および逆根管充填処置（病変・病巣をもった歯根の先端とその周囲組織を切除、ソウハして根の先端の根管にMTAという特殊なセメントで詰めるもの）においては、 当院では術前CTによる詳細な診査・診断してマイクロスコープの他、特殊超音波装置、レーザー装置も連動させた総合的な歯科治療を行なっています。これは難易度の特に高い治療です。
この処置により、本来抜歯となる歯も救え、高額な被せた冠（セラミック冠等）を外さずに治療するものです。
マイクロスコープを使っても不確実性の残る治療であり全部成功というものではありませんが、1歯でも残せる可能性のある歯は残すように努めています。
また治療中の様子をマイクロスコープでの拡大映像（私が見ている、またスタッフはモニターを見ている）と同じものをライヴ（生）でお見せすることもしています。
これは治療内容を説明しながらやりますので、たいへんよくわかり、とても好評です。
特に必要な場合に限り時間がかかりますから、あらかじめ予定を組んでやることにしています。
さて、この写真をよく見てください。
治療椅子、スツールといいますが、両肘付きであることがおわかりでしょう。
マイクロスコープ専用のスツールです。（独ヨルグ製）
マイクロスコープで高倍率視野になれば精度は上がりますが、同時に手指の動きも精度が要求されるのです。
ブレてはいけないのです。マイクロスコープでよくは見える、しかし、狙ったことができない、治せないということもあるのです。
このスツールは手指の動きが安定し、自由になり、微細な動きも可能にします。
精度の高い治療には、このような両肘付きスツールが必要なのです。
私はこの両肘付きスツールを使った精密歯科治療を細精密歯科治療と言っています。
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